買った。
デザートゲイター。
タミヤが、5月の静岡ホビーショーでお披露目した新型2WD・EOオフローダーだ。
やった、2駆だよ。RRだよ。四輪独立懸架だよ。そしてポリカボディだよ。
最後に組んだタミタのバギーチャンプ以来じつに20年ぶり。夢にまで見たラジコンだ。ずっと、ずっと待っていた、美しいバギー。
もう待てない、一刻も待てないと思って、キットだけ買ってきた。
あと先考えずにキットだけ買ってしまった。
この後いったいどうなるんだろう...。
でも、嬉しい。帰ってきた!! という思いがある。
秋葉原のショップに駆け込み、壁一面のパーツやショーケースのなかの色とりどりのモーターを見ているだけで、嬉しさがこみ上げてきた。子どもの頃に感じたわくわくを、取り戻したんだ。
キットを買った。あとはいくらでも広げていける。
ちびと一緒に公園に行きたい。一緒に組んで、一緒にはまるんだ。
これはでもしばらくは、パパの...なんだけどね。
ここ数年、
ラジコンへの思いがくすぶってはいたんだ。
きっかけは2年前。ちびが生まれてから、奥さんの実家に帰省している際、ラジコンサーキットが近くにあるからと車で連れて行っていただいたのが一つだったりする。
当時、ちびはまだ2歳。なれど、無類の車好きだったから、「お、いいね、ちび、サーキットデビューか....」程度に思っていたのだけれど、着いた場所が他でもない、日本のラジコンの聖地、タミヤサーキットだったんだ...。
長期休暇中のせいか、入りはそこそこ。でも、ちらほらと、親子の姿もある。...いい。ちびとふたり、しばらく、周回するカラフルなマシンたちを喰いいるように眺めていた。
奥さんの実家が静岡。車で流していても、あちこちで赤と青のタミヤマークを目にする。静岡じぃじも、復刻されたワイルドウィリスを買って遊んだりしてるんだ。できればタミヤでラジコンに復帰したい。20年ぶりのカムバックをとげたい。懇切丁寧なタミヤのキットで、ちびをキットラジの世界に誘いたい...、そう思っていたんだ。
でも、近年は、EPオフローダーにとって長い長い冬の時代だった。ラインナップをみても、ぱっとしたモデルがない。2駆で手頃なモデルといえば、当時、「マッドファイター」というのがあるにはあった。でも、ボディがポリカじゃなくABS、しかもミニ四駆ばりのゴテゴテなデザイン...。なにより、リアサスがリジッド! 四輪独立懸架じゃない! 妥協しようか...しない! 妥協しちゃおうか...しない!! そんな、もんもんとした日々を過ごしていた。
...でも、それをうち破るマシンが現れた! 久しぶりにラジコン専門誌を見てびっくり。とてもシンプルで、レーシーで、性能も期待できそうな新モデル。それがこの「デザートゲイター」だったんだ。
デザートゲイターは、昨年春にリリースされた「スーパーファイターG」の上位モデルという位置付けだ。もともと、スーパーファイターG(というか、そのシャーシ、新開発のDT-02シャーシ)の評判がすこぶる良い。定価7,800円のエントリーモデルながら、ゼロから新設計された最新シャーシらしく、そのポテンシャルが非常に高いらしいのだ。
素性の良さは、シャーシを見るだけでわかる。それまでのエントリーモデルにあった玩具っぽさがなりを潜め、ハイエンドモデルに遜色ない、シンプルかつ合理的な設計がなされている。メカ搭載位置を低く抑えられていて、いかにも低重心。フリクションダンパーながらあまり跳ねず、素直な走行特性を見せるのだそうだ。
デザートゲイターは、これに、ベアリングを標準でフル装備。ダンパーもオイル化し、ダンパー取り付け位置も調整可能に。また、ボディをポリカーボンに変更して軽量化(低重心化)したほか、ギアボックスをはじめ、一部のパーツの材質の見直しなどをはかったもの。それでいて、値段は破格の11,000円(税別)。秋葉原のラジコンショップじゃ6千円台半ばの値がついている。すごい、こんなモデルがこんな値段で買えるなんて!!
5月のホビーショー以降、断片的に流れてくる情報を拾いまくった。反響(予約)が多すぎて発売日が1週間延びるなんて事態も横目で見ていた。blog検索しまくって記事を探した。何より画像を探した。それだけ、そのフォルム、たたずまいに惹かれていたんだ。
一時は、いま流行の1/18オフローダーに走ろうかとも思った。RTR(半完成品)というのが気に入らず、また4WDが主流というのもひかっかった(一番ひかかったのは予算の無さ、だけどね)。でも、待っていてよかった。よかったよ。見てよ、このフォルム。やっぱり2WDだよ、RRレイアウトだよ。機構もシンプルでわかりやすくて、再入門(とちびの入門)には最適だと思う。嬉しい。
問題。
とても我慢できなくなって、とりあえずキットを買った。でも、そこで資金が尽きた。あとが続かない。走るようになるためには、少なくともプロポとバッテリー、そしてチャージャーがいる。ゼロからの再開だから、塗料はもちろん、工具からして一つ一つ揃えていかなければならない。これもけっこう痛い。
とりあえず、最近よくお邪魔する
RCMANさんのアドバイスを参考に、純正ドライバー(大小)を買う。ただ、持ち帰り、ふたをあけてみて、まず買うべきはニッパーだったということに気付く。このデザートゲイター、サスアームからギアボックスまで、ほとんどがプラパーツなんだ(バギーチャンプは全身アルミダイキャストだったから、その印象が抜けてなかった...)。
障壁は資金だけじゃない。
なんせ20年ぶりのラジコンだ。20年といえばふた昔。当時はまだアンプなんてものはなかった(スピードは前進3段・後退付きのスピコンだった)し、バッテリーのコンディション管理なんて考え方もなかった(レースに出るわけじゃないからこれはまあいいけどね...)。
そして、僕にとっては初めてのポリカボディだ。友達の持ってた京商スコーピオンが羨ましかったんだよな...。合理的な設計に、いかにもレーシーなポリカボディ..。いわばポリカボディは一つの憧れでもあった。でも、不安だ。デカールもけっこう難しいと聞くし...。うまく塗れるだろうか。
...とにかく、しばらくは説明書とパーツを眺めて過ごす予定。
危険な薬品を使う機会は少ないとはいえ、好奇心の固まりで"待て"のきかない4歳児を前にどう作業環境を確保するかも問題だ。
いつになったら公園を走れるだろうか、うちのデザートゲイター。ボーナスでのヘルプに望みをつなぎつつ、ゆっくり、気長に、組んでいこうと思う。
...でも、来たよ、ついに。
やっと帰ってきた。
ラジコンやるぞ!
以下、
最近、デザゲの記事を読みたく、何度もお邪魔したデザゲオーナーの方のサイトです。皆さんもちろんとっくにシェイクダウン済み。これからもいろいろと勉強させていただきたいと思っています。
「ラジコンカーと過ごす日々」 RCMANさん
http://d.hatena.ne.jp/RCMAN/20050624
「八王子でRC(ラジ)る!」 pinoさん
http://hachioji.seesaa.net/article/4589765.html
カレントドライブ日記「らじ男ライフ」 unyo_n2005 さん
http://blogs.yahoo.co.jp/unyo_n2005/6022032.html